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賃貸物件に長く住んでいると、住み心地が良くなって購入したいと考える人もいるでしょう。実際に気に入った賃貸物件を購入することはできるのでしょうか?ここでは、賃貸物件の購入についての流れや注意点などについて解説しています。
賃貸物件を購入したいと思った場合は、所有者と交渉して合意が得られれば購入が可能です。住居形態が戸建てでもマンションでも所有者の合意が必要となります。
ただし、賃貸マンションの場合は、一部屋のみの購入の交渉をしても所有者の合意を得ることが難しい場合があります。分譲マンションであれば一部屋ごとに所有権があり、共用スペースは住人全員が所有している形になります。対して、賃貸マンションは、所有者が一棟を所有してその一部を貸し出しています。そのため、一部屋だけの購入に応じてくれる可能性は低いのです。
住んでいる賃貸物件を購入したいと思ったら、まずは所有者に相談をします。所有者の合意が得られなければ購入することはできません。したがって、最初に賃貸物件を購入したいという意思があることを所有者への相談が必要です。
所有者の合意が得られたら、次は価格を決定します。一般的な物件購入の場合と異なり、客観的な価格がわかりにくいため、売買を成立させるためにはお互いが納得いく価格にします。また、長く住んでいるからといって格安で買えるわけではないので注意しましょう。
個人間で売買取引をする場合は、必要書類を自分で用意します。
買主が用意するのは以下の3つの書類です。
また、売主が用意する書類は以下のとおりです。
賃貸物件を購入する際の価格は、売主と買主の同意で決まりますが、相場とかけ離れた価格になる可能性もあります。お互いに損をしないためにも、エリアの価格相場に合わせた価格を設定する必要があります。
そのためには、エリアの相場を確認するだけでなく、不動産業者に査定してもらうのが望ましいでしょう。相場を知るためなので、1社のみではなく複数の不動産業者の査定を受けることをおすすめします。
売主とのトラブルを避けるためには、売買を仲介業者に依頼する方法があります。
仲介業者を入れることで仲介手数料が発生するというデメリットはありますが、仲介のプロに依頼すれば予期せぬトラブルを回避できます。また、賃貸物件を購入する際には、敷金や先払い賃料の清算なども必要になります。そのような場合の対応も含めて、購入までの手続きや書類の作成など、素人には面倒な作業も引き受けてくれます。
仲介業者を選ぶ際は、価格査定を依頼した業者の中から適切な業者を選ぶと良いでしょう。具体的には、安価な査定をした業者ではなく、わかりやすく丁寧な対応をしてくれる業者を選ぶようにします。