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戸建て住宅と集合住宅は、見た目の違いがあるのはもちろんですが、居住する形式などにもさまざまな違いがあります。ここで、戸建て住宅と集合住宅の違いについて考えてみましょう。
戸建住宅は、一言でいうと一棟の住宅で一世帯が生活する形式の住宅を指します。ちなみに、一戸建てと一軒家を同じような住宅形態だと認識している人も多いと思われますが、戸建住宅と一軒家は別の住宅形態です。一戸建ては周辺に同じく一戸建てが建設されるケースがあるのに対し、一軒家は周辺に住宅がない状況であることを指します。
また戸建住宅は、二世帯住宅を除き一世帯が一戸建て住宅に居住することを指しますが、一軒家は複数の世帯が共同生活をしているケースも含まれます。
集合住宅は、アパートやマンションなど、一棟に複数の世帯が居住している住宅形態のことです。ただし、「長屋」と呼ばれる小さな一戸建てが複数連なっている住宅形式も、集合住宅の中に含まれます。
以下に、戸建住宅と集合住宅の違いについて解説します。
一般的に、戸建て住宅は独立した一戸建てに一世帯が居住しているので、共有部分がありません。それに対して、集合住宅の場合は共有部分が設定されています。
例えば、マンションの玄関前の廊下や、建物周りの敷地は、集合住宅の共有部分です。この部分に私物を置くことは禁じられていますが、清掃を管理会社が行ってくれるなど、管理が楽だというメリットもあります。
長屋の場合も、建物周辺のエリアは共有部分に設定されているケースが多いです。
戸建住宅の場合、セキュリティは自分で気を使わなければならないので、警備システムを導入するなどの対応も自分で行わなければなりません。
集合住宅は、セキュリティ対策は建物にすでに導入されているケースがあるという点も違いがあります。ただし、集合住宅だから必ずしもセキュリティ対策が取られているというわけではありません。
長屋などは、特にセキュリティシステムを導入していないところも多く見受けられますが、逆にオートロックや警備システムなど、セキュリティ対策が取られている集合住宅もたくさんあります。
集合住宅は、壁一枚を隔ててすぐに別の世帯が生活していますので、壁が薄い物件だと生活音が気になります。特に上の階の住人が、力を入れて歩いている音などは、下の階に響きやすいです。
戸建住宅は、一戸建てと一戸建ての間に空間や距離が設けられていることが多いので、集合住宅ほど生活音を気にすることはない場合が多いです。
ただし、狭いエリアに密集して戸建が建設されている場合、戸建て住宅でもとなりの家の生活音が気になる、というケースも考えられます。また、戸建住宅のつくりによっても、音が響きやすい、響きにくいといった違いがあります。